2008年10月20日月曜日

「分かりやすさ」の帰結

報道、テレビ番組、政治、経済、世の中のありとあらゆる面で、「分かりやすさ」という点が最重要のものとして扱われているような気がします。

万人に受け入れなければ、問題がある、それでは意味がない、という風に受け入れられ、
わかり安いものが、受け入れられる、そういう風潮です。

今のところ、なんと言って表現したらよいのかわからないのですが、分かりやすければ、本当にそれでいいのか、疑問に思うのです。

努力して取得しなければ得られない知識もある。そうした知識を前提に議論をせねばならないものもあるでしょう。
でもそんな労力を使うようなことは排除され、わかりやすいもの、習得しやすいものが歓迎されている。
世の中のできごとは、すべて分かりやすいものでできているわけではないでしょう。本質的には単純なものが多いのかもしれないけれど、それがイコール簡単なこと、理解しやすいことにはならないと思う。

わかりやすさが重要なことになるのであれば、送り手は簡単に情報操作ができると思うんですね。

この点を考えてみたいと思います。