2009年1月25日日曜日

扇動者たち

暗い雰囲気が世の中を覆うと、経済や政治、風俗、文化に対して持論を発表するものが多く出てきます。経済は復活する、よりいっそう落ち込む。日本は世界のリーダーたる存在になる、崩壊する。日本の文化はマンガだけだ、日本には古来より賞賛すべき文化が育まれている。

いったい彼らは何を根拠にこうした発言を行うのだろうか。

彼らの目的は何か。いったい何をしようとしているのか。

数々の知者を名乗るものが、事あるごとに予測をしているが、それが一体何の意味を持つのか。

ある事柄に対する予言が的中したからといって、それがなんの役に立つのか。
ある事柄に対して詳しいからといって、これからも彼、彼女の言うことが今後も当たると言えるのか。

回答なんて簡単に手に入るものではないのに、いともたやすく回答を口にする奴らは何を考えているのか。

彼らの発言に接するに当たり、より根本的な問いが重要になるのかもしれない。

2009年1月21日水曜日

昨日に引き続き

英語辞書をただ読んでいるだけでも、いろんな語義に出会えます。

http://www.alc.co.jp/
こちらをたまたま開いていたときに、"Beer goggle"という表現がありました。

直訳すれば「ビールめがね」ですが、これは、ビール飲んで、酔っ払って、
それほどでもない女性が美しく見える状態、というぐらいの意味だそうで。

わかるんですけれど、すごい表現。

2009年1月20日火曜日

表現いろいろ

英語の俗語表現、いわゆるスラングいうのは、単語の組み合わせから、意味が連想しやすいところが面白い。ちょっとした頭の体操という趣があるのです。

依然、某ページを拝見していたところ、学校では教えてくれない、11のルールというのを紹介しているところがありました。
http://bitsandpieces.us/2008/06/04/for-our-children/

紹介はこちら。
http://labaq.com/archives/51032297.html

ここの5番目、Flipping Burgersという表現ができます。
これ、訳だけ見ると、買ったハンバーガーをトレイごとひっくり返すような内容になっていますが、そうではないようです。
調べてみると、Flipping Burgerで、「それほど重要ではない仕事」というような意味になるようです。
ということで、ここの訳は、「そんなに重要そうな仕事に就いていないからといって、悔やむじゃないよ、それはチャンスと思うべきなんだよ」ということになるようですね。

直訳しそうになる表現ですが、こういった意味があるのですね。

2009年1月19日月曜日

seven ages of rock

邦題を書けば、NHKBS「みんなロックで大人になった」ですが、このタイトルの良さにも現れているように、楽しめた番組でした。
ロックの歴史というと、バンドやアーティスト名の羅列になってしまう場合が多いのですが、
この番組はそのときの社会、経済情勢をバックに、ロックがどう変貌してきたか、その変貌時のキーとなるアーティストは誰か、を中心に構成しているのです。
そのため、ビートルズとか、キンクリとか、大御所でも出ていないバンドは多いのですね。
でも、非常に丁寧に作られた、番組だと思いました。

こういう見方があるという事が非常に刺激になりますね。。
まあ、メタルか、パンクか、コアか、なんて争いがあったりするものですが、こういうロックの捉え方の前には、こうしたジャンルごとの言い合いは全く無意味に思えます。
そういうことで、ぜひ見るべき番組だと思いますよ。

2009年1月18日日曜日

今年初の書き込み

ここまで何も書かずに来ましたが、まあ、別に問題ないし。


このところの不況ですが、経済の落ち込みどころか、もっと大きな影響があるような気がする。
それは、今までの成功本、自己鍛錬本の内容が、実はあまり効果が無いのではないのか、ということです。
金融の世界であるとか経済の世界のトップが、挙って躓いている状況をみると、エリートで、かつ合理的な行動を行っていた人々(少なくともそう思われている)も、たいしたこと無いのではないか、という疑問が出てくるのも当然かもしれません。

成功本をいろいろと読んでみた経験はありますが、その多くの論点は、ポジティブシンキングと目標を掲げること、の二点にあると思います。ただ単純に目標を持てば良いのか、それで世の中が開けるのか、こういう単純明快さが、これらの書籍の売りであると思いますが、その反面、単純であるからこその疑念もより現出しやすいと思うのです。

本の世界では、これからもこうしたジャンルはたくさん出版されるでしょう。でも単純なものよりかは、より奥深い、即効よりも、熟読が必要なものが出てくるかもしれません。
単純な内容の成功本の罪は、その単純な内容ゆえ、読者が考えなくなる、という点にあると思っています。われわれは成功者から学び取る必要はありますが、常に疑うという姿勢も必要だと思います。今回の経験は、即効を信じた故の失敗といえるかもしれません。かなり面倒くさい話ですが、われわれは常に迷い、常に疑うという姿勢が必要なのかもしれません。このとき、成功本は万人に共通する内容ではなくなります。だからこそ、成功者といわれる人の推薦を帯にして、買い手にその効果を信じ込ませる必要が出てくるのです。