2008年11月18日火曜日

前回の続き

やっぱり最後まで読むべきだった。
最終章は、日本のこれから進むべき道を提言する章であり、本書の要。
かなり説得力高く現状と、将来を語っている。

米国以外の経済体制とも太いパイプを築いていこうという内容。素直にうなずける。

ここまで読むと、前章の各国の紹介は、すべてこの章に続くのだなと
わかるのだが、資源ナショナリズムなど、各国の状況の説明が少し不足だと感じる。
商品先物や、多国籍企業など、資源ナショナリズムを崩した制度はいまだ存在する。
それらと資源ナショナリズムは、共存できるのだろうか。

また、経済体制が複数作られるのは結構だが、主導権争いになると、協力体制を築き上げつつある現状が台無しになってしまう恐れもある。反米だけではなく、域内外の経済体制を尊重しながら、各活動を行っていく必要があると思うのだ。